91: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:52:46.11 ID:xnInN/pyO
私自身、これが悪い冗談なんだと信じたかった
花丸ちゃんとは特別親しくしていた間柄ではなかったとしても、1年もの間苦楽を共にした大切な仲間であることに変わりはないんだから
梨子「……曜ちゃん」
92: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:53:37.37 ID:xnInN/pyO
千歌「まあ、これは善子ちゃんの受け売りだけど……認めたくないよ、こんなリアル」
梨子「私だって千歌ちゃんと同じ。ここ数ヶ月でようやく花丸ちゃんとの間にあった壁を破れたのに……『一緒にコミケ行こう』って約束だってしてたのに」
曜「……そっか」
93: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:54:30.01 ID:xnInN/pyO
善子「記憶喪失が題材のアニメや映画は何作も観てきたけど、いざ自分が同じ立場になると……こんなに、辛いもの……なのね」
曜「善子ちゃん……」
花丸ちゃんのおじいちゃんに付き添われる形で、善子ちゃんが休憩室へ歩いてきた
94: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:55:23.85 ID:xnInN/pyO
私達5人はテーブルに向かい合う形で椅子に座った
「少し長くなる」と告げられたので、全員が自販機で飲み物を買った上で、である
善子「んで、ずら丸はどうして記憶を無くしたの? しかもaqoursのこと『だけ』なんて」
95: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:56:16.77 ID:xnInN/pyO
曜「どう思う? この話」
梨子「嘘か真かってこと?」
曜「うん」
96: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:57:13.96 ID:xnInN/pyO
花丸祖父「曜くんの気持ちもわかるぞ。でも、これは事実なのじゃ」
何にせよ3人とも気が滅入っている以上、一番冷静な状態の私がしっかりしなくちゃ!
曜「その『忘却の書』は封印されていた……ということは誰かが盗み出したんですか?」
97: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:58:10.07 ID:xnInN/pyO
梨子「『他人の痛みが想像できない人』のこと、ですよね?」
梨子ちゃんが恐ろしいことを口に出した
花丸祖父「そうじゃ。君達も歴史の授業で習ったじゃろう? 魔女狩りやホロコーストといった、目を覆いたくなるような悪行の数々を」
98: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:59:01.58 ID:xnInN/pyO
曜「それで、もし結界の中へその悪鬼かもしれない人が入ったら、どうなるんですか?」
花丸祖父「激しい頭痛やめまい、吐き気に襲われて『早くここから出たい』という思いで頭がいっぱいになるそうじゃ」
曜「うわっ、なかなかえげつないですね」
99: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 04:59:53.69 ID:xnInN/pyO
花丸祖父「善子くんの考えが正しい。憎しみはまた新たな憎しみを生むだけじゃ」
曜「そう、ですね」
おとぎ話でも「悪い鬼を倒すため、自らもまた鬼になる」ようなお話は枚挙に暇がない
100: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 05:00:38.94 ID:xnInN/pyO
花丸祖父「そしてこれが、昨晩の出来事じゃ」
古びた肩掛けの鞄から取り出されたのはなんと──、
千歌「ってノーパソ!?」
101: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 05:01:37.95 ID:xnInN/pyO
花丸祖父「あと最近は遠隔操作のドローンで盗まれないよう、電磁波でジャミングする装置も敷設する予定だったんじゃがのう」
千歌「うわぁ、最近のお寺ってハイテク機器満載なんだねぇ」
善子「魔術と科学の併用……人工の結界ってヤツね」
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