435:名無しNIPPER[saga]
2020/02/09(日) 23:46:58.62 ID:0qU1zNu20
「子運び鳥にでも攫われたのやもしれませぬ」
436:名無しNIPPER[saga]
2020/02/09(日) 23:47:37.07 ID:0qU1zNu20
続く
437:名無しNIPPER[sage]
2020/02/09(日) 23:55:23.02 ID:uiPIx2Z0O
おつ。え、愛栗子ちゃんって子供産んでたのかよw
438: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2020/02/10(月) 00:47:09.05 ID:CaLDwjtG0
すみませんsagaをつけ忘れていたせいかなんか変なことになっていたので一応修正貼っときます
>>422
>>425
439: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2020/02/10(月) 00:48:17.15 ID:CaLDwjtG0
女中「失礼します。至高様のお守りを……」
愛栗子「ばかもの。坊ならもう寝付いたわ……それに何度も言っておるようにわらわは愛しき我が子にお守りなぞ必要とせぬ。必要となったならばこちらから頼むまでじゃ。散れ」
440: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2020/02/10(月) 00:49:14.15 ID:CaLDwjtG0
「あまり大きな声では言えぬのだが、もしや愛栗子様はその妖術の試しにされるやもしれぬ。何しろあの美しさだからな」
「それ程愛されてらっしゃるということでしょう」
441: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2020/02/10(月) 17:45:18.48 ID:CaLDwjtG0
続き
442:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 17:46:02.19 ID:CaLDwjtG0
少女は小鳥の囀りに誘われ、やがて追憶の夢から目を覚ます。
宿の床から身体を起こした愛栗子はまだ隣で眠る紺之介の顔を覗き込んだ。
愛栗子(妬いてしまいそうになるほど凛々しい寝顔じゃの)
443:名無しNIPPER
2020/02/10(月) 17:47:02.21 ID:CaLDwjtG0
愛栗子、憂鬱に浸りつつそっと紺之介にもたれかかる。
今の旅が終わってしまうことが憂鬱なのか、それとも今歩き続けること自体がそれなのか、彼女今一度考えてはみたが答えは出ず。
彼らが幼刀刃踏-ばぶみ-そして奴-ぺど-を失ってはや一月……が、彼らの中の抉られた喪失感未だ癒えず。
444:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 17:47:35.58 ID:CaLDwjtG0
愛栗子「紺……わらわは、どうすれば」
あらゆる意味を含んだ問だった。
彼女の出したか細い声は在るかも知れずの解を追って木造りに吸われていく。
445:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 17:48:50.12 ID:CaLDwjtG0
「あーつめた。顔を洗うのも一憂だわ」
襖が開く。
虚ろを見つめていた愛栗子の瞳は自然と音なる方へと流れていった。
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