男「この俺に全ての幼女刀を保護しろと」
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425:名無しNIPPER
2020/02/09(日) 23:38:54.78 ID:0qU1zNu20

「あまり大きな声では言えぬのだが、もしや愛栗子様はその妖術の試しにされるやもしれぬ。何しろあの美しさだからな」

「それ程愛されてらっしゃるということでしょう」

以下略 AAS



426:名無しNIPPER
2020/02/09(日) 23:39:36.68 ID:0qU1zNu20

「え」

「まあどうあれ私たちがどうこうできる問題でもないさ……さあ仕事だ。行くぞ」

以下略 AAS



427:名無しNIPPER
2020/02/09(日) 23:40:38.51 ID:0qU1zNu20
愛栗子「透! おるか!」

透水「ひゃっ……! あ、愛栗子ちゃん……どうしたの?」

愛栗子「手ぬぐいじゃ! 手ぬぐいを貸せ! それもなるべく大きな……そう、頭を広く包めるものがよい」
以下略 AAS



428:名無しNIPPER
2020/02/09(日) 23:41:36.52 ID:0qU1zNu20
愛栗子「はっ、はっ、はっ……」

愛栗子(確か、いつの日か駕籠の外から見た……ここらにあるはずじゃ)

確かな記憶を辿りながらそのあて求めて奔走する少女……時としてその姿は黒布など関係ないかのように民衆の目を集めていた。
以下略 AAS



429:名無しNIPPER
2020/02/09(日) 23:42:08.63 ID:0qU1zNu20
息も絶え絶え彼女が足を止めた場所は『用心棒』と書かれた小さな板を貼り付けた平家であった。

愛栗子「は、は……もし……!」

用心棒「んぁ〜? ぇ……」
以下略 AAS



430:名無しNIPPER
2020/02/09(日) 23:43:21.98 ID:0qU1zNu20
愛栗子「おぬし、看板からして護衛業の者であろう? ならば……ならばこの子を護ってはくれぬか! 詳しいことは話せぬ! 代も……今は急ぎで持ち合わせてはおらぬ! じゃが、どうか!!!」

彼女が己の意思で深々と頭を下げたのはそれが初めてのことであった。

用心棒「は……」
以下略 AAS



431:名無しNIPPER
2020/02/09(日) 23:43:50.71 ID:0qU1zNu20
用心棒「ハァ……わーったよ。代は、そうだな……いつかでいい。だが綺麗なお嬢ちゃん、アンタ自身で頼むよ」

酔った勢い口任せ。高位と美女には跪く。が、それらが男を筋の通った粋狂にさせるのだと後の時代でも語られる。故にこの時代の生き様を人はみな露離っ子と呼んだ。


以下略 AAS



432:名無しNIPPER
2020/02/09(日) 23:44:27.71 ID:0qU1zNu20
その要求に愛栗子は一瞬こそ驚きを見せたがそれが可笑しくて含み笑い一つ吹くと一気に張った気が解かれて笑いを上げた。

愛栗子「ふふふふっ……よいよいそれでよかろう。礼を言うぞ。それでは、いつかの」

愛栗子(この夢うつつな男……わらわが将軍様の女と知っておればまずこのようなことは言わぬであろうな)
以下略 AAS



433:名無しNIPPER
2020/02/09(日) 23:44:54.63 ID:0qU1zNu20
愛栗子が玄関から立ち去った後うつけ男は眠る赤子を見つめて一人目を丸くしていた。

用心棒「少し呑み過ぎたか? いや、まさか……だがあんな女見間違えるはずもねぇ……となると、このガキは……」

固唾、寝耳に垂らせば飛び起きそうなほど冷ややかな水であったが男の夢未だ覚めず。
以下略 AAS



434:名無しNIPPER
2020/02/09(日) 23:45:27.97 ID:0qU1zNu20

城に戻った愛栗子は壁越しに聞いた女中の話どおり大好木に呼ばれ彼の元に馳せ参じた。

愛栗子「愛栗子、参りました」

以下略 AAS



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