422:名無しNIPPER
2020/02/09(日) 23:35:30.82 ID:0qU1zNu20
女中「失礼します。至高翌様のお守りを……」
愛栗子「ばかもの。坊ならもう寝付いたわ……それに何度も言っておるようにわらわは愛しき我が子にお守りなぞ必要とせぬ。必要となったならばこちらから頼むまでじゃ。散れ」
女中「ですが……」
女中を片手であおる愛栗子。が、女中からすればそれは業の放棄にあたる。
困り果てて一言挟みかけた女中だったが丁度そこに連なるようにしてもう一人遣いが現れた。
「将軍様のお客人がお見えだ。持て成して差し上げろ」
愛栗子「ほれ、どうやらお呼びのようじゃぞ。さっさとそこを閉めてしまえ」
一瞬迷いを見せた女中の者だったが、もう一度愛栗子に頭を下げると襖を閉じて隣に対応した。
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