男「この俺に全ての幼女刀を保護しろと」
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329:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:49:49.55 ID:jJ6/ECAP0
刃踏に関心を寄せる紺之介ら傍ら愛栗子は片付いた話を手早くたたみにかかるとそのまま横になり顔を背けた。

愛栗子「……もうよいか? ならはよう消灯してしまえ。わらわは疲れたのじゃ」

紺之介「そう急かすな。所有者に聞くべきことを今一度整理する必要が」
以下略 AAS



330:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:50:41.46 ID:jJ6/ECAP0
「入り口の方でお客様に会いたいと仰る方が……」

紺之介「なんだと? ここまで連れてこい」

「かしこまりました」
以下略 AAS



331:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:51:07.43 ID:jJ6/ECAP0
彼女が廊下へと去って行く中、愛栗子は不思議そうにぼやきをこぼした。

愛栗子「誰だか知らぬが非常識な奴もおったものじゃ。今をどこの刻だと思っておるのじゃ」

乱怒攻流「も、もしかして源氏だったりして」
以下略 AAS



332:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:52:01.00 ID:jJ6/ECAP0
乱怒攻流の不穏な予想を考慮し紺之介閉ざされた襖の方を向いたまま背後に立てかけた愛刀を掴む。だが愛栗子に並び刃踏もいたって冷静であった。

刃踏「しかし一度この村で暴れた方を簡単にお通しするでしょうか」

紺之介「それも、そうか」
以下略 AAS



333:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:52:40.94 ID:jJ6/ECAP0
蝋燭の灯された部屋に廊下から二人の人影が差していく。それが徐々に、徐々に大きくなっていく中で紺之介は手を鞘から柄に移し、乱怒攻流は背嚢を開けた。

そして遂に、襖は完全に開かれる。


以下略 AAS



334:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:53:29.29 ID:jJ6/ECAP0
紺之介「……? 誰だ」

「俺はこの村に住んでる次堂 須小丸 - じどう すこまる - ってもんだ。その……アレだ。鮮やかな鞘と妙な格好した少女をぞろぞろと連れてるもんだからまさかと思ってな。この言葉に心当たりがねぇってんならそのときはもう帰るさ。気にせず寝てくれ」

男はおもむろにそう告げると紺之介らの反応を伺った。
以下略 AAS



335:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:54:31.45 ID:jJ6/ECAP0
紺之介「と、言うことは……須小丸と名乗ったか、あんたはもしや幼刀 俎板-まないた- の……」

須小丸「ああそうさ。やっぱりそこの女共は俎板の言っていた他の幼刀だったんだな」

須小丸と名乗った男は拳を握りこみ一度瞼を閉じると息を吸い込んでから目を見開き叫んだ。
以下略 AAS



336:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:55:22.56 ID:jJ6/ECAP0
紺之介「なるほどな。あんたが知りたいのはその話か……実は俺たちも俎板の元所有者に聞きたいことがいくつかあってな。丁度話したいと思っていたところだ」

紺之介「……だが」

紺之介が何かを気にするかのように刃踏と彼女が抱えた奴へと視線を流したとき、奴が寝ぞろをかきて嗚咽を漏らしたことからさすがの須小丸も場の空気に察しを得た。
以下略 AAS



337:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:56:09.06 ID:jJ6/ECAP0
刃踏が奴をあやしこむ中、紺之介は須小丸に名乗りを入れて約を結んだ。

紺之介「俺は都の剣豪、紺之介と申す。というわけだ。明日の昼にでもまた訪ねてくれるか? さすれば須小丸、あんたの家にて俺が知っていることをできるだけ話そう」

須小丸「分かった。いきなり押しかけてすまなかった……ではまた昼の刻にて」
以下略 AAS



338:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:56:40.80 ID:jJ6/ECAP0
閉まる襖が合図のごとく奴を再び眠らせ、刃踏が紺之介に礼を申した。

刃踏「すみません紺之介さん……気を使わせてしまって」

紺之介「別に、餓鬼に騒がれた中では正確な情報は聞き取れんと思っただけだ」
以下略 AAS



339:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:57:14.66 ID:jJ6/ECAP0
愛栗子「ぬしら煩いぞ。用が済んだならさっさと寝てしまえ! わらわはもう寝かせてもらうぞ」

乱怒攻流「あーこわ……まったく最近お人形さんの機嫌が悪くて困るわ。紺之介! あたしは納刀して。こんな狭い座敷じゃ眠れないわ」

紺之介「はぁ……納刀」
以下略 AAS



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