333:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:52:40.94 ID:jJ6/ECAP0
蝋燭の灯された部屋に廊下から二人の人影が差していく。それが徐々に、徐々に大きくなっていく中で紺之介は手を鞘から柄に移し、乱怒攻流は背嚢を開けた。
そして遂に、襖は完全に開かれる。
「こちらの方です」
「わ、悪い。こんな時間に」
暗い廊下の中、灯にその顔を浮かべたのは一行が名も顔も知らぬ無精髭を生やした男だった。
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