男「この俺に全ての幼女刀を保護しろと」
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323:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:45:19.16 ID:jJ6/ECAP0
奴「んゅ! おかー」

真昼の太陽の下、その小さな幼子の手は少女の腕を引いた。

刃踏「ふふ……そうね。おててつなぎましょーね」
以下略 AAS



324:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:46:14.96 ID:jJ6/ECAP0
茶居戸の雑木林にて刃踏が一度二度奴を呼び上げるとその幼女は飼主を待っていた仔犬が如き勢いで木陰から飛び出したのだ。その後の二人は語るまでもなく今の景色とほぼ同等。

こうして愛栗子の作戦通り無事戦わずして奴を傘下へと引き入れた紺之介一行が次に向かうは事件の発端、幼刀 俎板-まないた-があったとされる村、木結芽-こむすめ-である。

いよいよ間近に迫る彼らにとっての最後の幼刀収集……幼刀 児子炉-ごすろり-の収集へ向け、新たな策を企てるためできるだけ本刀が振るわれた地にて情報を集めるというのが今回の目的の主旨であった。
以下略 AAS



325:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:47:05.86 ID:jJ6/ECAP0
奴「こーん! たかいたかい!」

紺之介「は……? なぜ俺のとこにくる」

刃踏「きっと歩くの疲れちゃったんですよ。それで、紺之介さんが一番背高いので……」
以下略 AAS



326:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:47:36.68 ID:jJ6/ECAP0
木結芽。
茶居戸の雑木林を抜け更に約三里先歩いた場所にその里は存在している。

一行は到着のち宿にて常駐。
一泊挟みて俎板の元所有者を当たる所であったがそれにはしばし問題点があった。
以下略 AAS



327:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:48:23.69 ID:jJ6/ECAP0
紺之介「俎板は既に破壊されている幼刀だからな……本人を見つければいいという訳ではないのが問題だな。あまり大きな里ではない故幼刀幼刀と聞いて回るのもできるだけ避けたいところだ」

乱怒攻流「まあお偉いさんがちょっと聞いて回っただけならまだしも一度その源氏ってのが暴れてるんでしょ? 幼刀絡みの話は警戒されるかもね」

愛栗子「なんじゃ背嚢にしてはよく理解しておるではないか」
以下略 AAS



328:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:49:05.98 ID:jJ6/ECAP0
愛栗子を睨み今にも掴みかかろうとする乱怒攻流を制止させるかのように奴を撫ぜていた刃踏が口で割って入る。

刃踏「あ、あの……では炉ちゃんの姿を聞いて回るのはどうですか? 幼刀という言葉や名前を出すのではなく『黒服の少女』として探してまわる……というのは」

乱怒攻流「なるほどね」
以下略 AAS



329:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:49:49.55 ID:jJ6/ECAP0
刃踏に関心を寄せる紺之介ら傍ら愛栗子は片付いた話を手早くたたみにかかるとそのまま横になり顔を背けた。

愛栗子「……もうよいか? ならはよう消灯してしまえ。わらわは疲れたのじゃ」

紺之介「そう急かすな。所有者に聞くべきことを今一度整理する必要が」
以下略 AAS



330:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:50:41.46 ID:jJ6/ECAP0
「入り口の方でお客様に会いたいと仰る方が……」

紺之介「なんだと? ここまで連れてこい」

「かしこまりました」
以下略 AAS



331:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:51:07.43 ID:jJ6/ECAP0
彼女が廊下へと去って行く中、愛栗子は不思議そうにぼやきをこぼした。

愛栗子「誰だか知らぬが非常識な奴もおったものじゃ。今をどこの刻だと思っておるのじゃ」

乱怒攻流「も、もしかして源氏だったりして」
以下略 AAS



332:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:52:01.00 ID:jJ6/ECAP0
乱怒攻流の不穏な予想を考慮し紺之介閉ざされた襖の方を向いたまま背後に立てかけた愛刀を掴む。だが愛栗子に並び刃踏もいたって冷静であった。

刃踏「しかし一度この村で暴れた方を簡単にお通しするでしょうか」

紺之介「それも、そうか」
以下略 AAS



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