男「この俺に全ての幼女刀を保護しろと」
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249:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 10:11:34.48 ID:f3jC59Mz0
………………………

紺之介「その様子なら無事そうだな」

次に愛栗子と乱怒攻流の二人が目を開けたとき、そこは紺之介の目の前であった。
以下略 AAS



250:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 10:13:55.55 ID:f3jC59Mz0
乱怒攻流(あのまま二人が戦ってたら一体どうなってたのかしら)

心中乱怒攻流によぎったのは愛栗子敗北の後に狙われていたのは全力を出しきれないことが分かっている己だったという危うさ。
愛栗子の締まらぬ表情の中に隠されていたのは『あの場所でこの一件を終わらせておきたかった』という心情。そのことを彼女は見抜いていた。

以下略 AAS



251:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 10:14:33.96 ID:f3jC59Mz0
一方愛栗子はというと隠した心中を露わにしないよう早々に事後報告に移った。

愛栗子「すぐそこで噂の男かもしれぬ者が何者かに襲われたのか伸びておったわ。刀を奪おうとして返り討ちにあったのかもしれぬの。奴の鞘を持っておったしの……間違いなさそうじゃ」

愛栗子「肝心の奴のやつはどこに行ったか分からぬがの……幼刀とはいえ小さいやつじゃからのぉ〜……べそをかいてどこかへ消えてしもうたのかもしれぬの」
以下略 AAS



252:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 10:15:21.46 ID:f3jC59Mz0

…………………………

紺之介「おい」

以下略 AAS



253:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 10:16:12.38 ID:f3jC59Mz0
不本意ながら乱怒攻流も引く強引な要求の中刀狩りの男は泣いてそれを呑む……と思いきや彼は紺之介らが幼刀関係者と見るや否逆に反抗的な態度で紺之介の刃先に唾を吐きつけた。

刀狩り「簡単に渡すわけねーだろ。噂によると幼刀はどいつもこいつも人知を超えた力を持ってるって話じゃねーか。でも俺様はペドを見て確信した……あいつら全てを手にした者は武力がモノをいわねぇこの国でも……いや西洋すら丸ごと統べる力を手にできるってなぁ!」

刀狩り「殺したきゃ殺せ。アンタが掴んだ世界なんざ興味ねぇんだよ」
以下略 AAS



254:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 10:17:38.36 ID:f3jC59Mz0
的外れな野望を抱いていた彼に対して愛栗子は虫を見るかのような視線を向けた。

愛栗子「あほうめ。確かに幼刀は人あらざる者じゃが……わらわらにそこまでの力なぞ備わっておるわけがなかろうが」

愛栗子に罵られてもなお『納刀』を口にしない男に対して疲労困憊の紺之介も流石にしびれをきらしあろうことか突きつけた愛刀を自ら先に納刀してしまった。
以下略 AAS



255:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 10:21:10.00 ID:f3jC59Mz0
紺之介「……となれば俺たちで奴を探し出すしかないか」

乱怒攻流「うーん……でもあたしたちじゃ何処に行ったのか検討もつかないわ」

紺之介「それはまずいぞ。先ほど刀を交えた源氏という男が幼刀児子炉を所持者だったんだ。児子炉は他の幼刀の在処を探知する力があるらしい。一刻も早く見つけなければ収集の前に破壊されてしまう」
以下略 AAS



256:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 10:21:43.16 ID:f3jC59Mz0
体力の限界が近く足元をフラつかせる紺之介とお手上げと言わんばかりに両手を上げる乱怒攻流を見た愛栗子は二人が予想だにしない方針を切り出した。

愛栗子「もはや茶居戸にてわらわらにできることなぞ何一つとしてない。早急にここを離れ次を目指すべきじゃ」

乱怒攻流「次ってことは……もう刃踏しかいないわよね」
以下略 AAS



257:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 10:22:34.18 ID:f3jC59Mz0
紺之介「……は?」

彼女の出した結論に納得いかずの紺之介が声を荒げて反発する。

紺之介「何を言っている愛栗子! そんなことをすれば……」
以下略 AAS



258:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 10:23:03.71 ID:f3jC59Mz0
愛栗子「心配せずともよい。炉が奴の位置を知りとて小柄俊敏かつ逃走に命がけのあやつを捕まえるのは至難の業じゃ。それにのぉ紺」

愛栗子が下駄先で紺之介のむこうずねを軽く小突くと紺之介は刀を杖にしてその場に膝を着いた。

紺之介「ぃ゛つ゛……!?」
以下略 AAS



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