5:はみがき
2019/02/10(日) 11:41:00.74 ID:eA0evHgOO
『サーチライトに撫でられるまで』第4話
途中、コンビニに寄った。百夜は自身をも透明化できるらしく、黒装束の女性を連れて入店しても何ら怪しまれることはなかった。
近くの公園のベンチに座る。まだ早朝だ。スズメのさえずり以外は何も聞こえない、閑静な住宅街の朝だ。
6:はみがき
2019/02/10(日) 11:41:42.97 ID:eA0evHgOO
さて……次はどこへ向かおうか?
そう考えていた矢先。
「おい、No.1254、そこでなにしてる」
7:はみがき
2019/02/10(日) 11:42:42.62 ID:eA0evHgOO
『サーチライトに撫でられるまで』第6話
「ねぇ、百夜」
「んー?」
8:はみがき
2019/02/10(日) 11:45:06.70 ID:eA0evHgOO
『サーチライトに撫でられるまで』第7話
時計台にたどり着く。百夜は少し歩き疲れたのか、どっかりとベンチに腰掛けた。私もその隣に腰を下ろす。
9:はみがき
2019/02/10(日) 11:45:54.05 ID:eA0evHgOO
『サーチライトに撫でられるまで』第8話
中学校へと向かう懐かしい坂道。半年だけだけれど、私はこの道を歩んだのだ。あの頃は登下校も一人だったけれど、今は隣に百夜がいてくれる。
ああ……私は百夜に依存してしまっているのかな。
10:はみがき
2019/02/10(日) 11:47:34.34 ID:eA0evHgOO
『サーチライトに撫でられるまで第9話』
いつのまにか太陽は私たちの頭上に居座って、じりじりと水分やナトリウムやその他もろもろを、白昼堂々と盗んでいた。
11:はみがき
2019/02/10(日) 11:52:30.92 ID:eA0evHgOO
『サーチライトに撫でられるまで』最終話前編
私は駆ける。
夕立のなかを、長い黒髪を振り乱し、あの無邪気な死神の名を叫びながら。
12:はみがき
2019/02/10(日) 11:55:45.92 ID:eA0evHgOO
『サーチライトに撫でられるまで』最終話後編
いつまで待っても死の苦痛らしきものはやってこなかった。ゆっくりと目をあける。茜色に染まった死神は、にんまりとした笑みを湛えていた。
13:はみがき
2019/02/10(日) 11:56:51.41 ID:eA0evHgOO
『サーチライトに撫でられるまで』エピローグ
死神協会の屋上に出てみる。
14:はみがき
2019/02/10(日) 11:57:45.50 ID:eA0evHgOO
以上で終わります。カクヨムにも同じものを投稿してます。感想をいただけるととても嬉しいです。ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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