「おはよう。捻挫少年。」
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42: ◆PeRWG5nqdc[sage saga]
2019/01/12(土) 18:26:41.13 ID:mYk8szNr0


春も過ぎ去って、だんだんと湿気と暑さが辛くなってくる。
が、図書館の中はいつも一定の湿度と気温が保たれているため、とても快適である。
1階の休憩室でこちらの要求を無視して、一方的に買ってもらった甘ったるいイチゴオレを飲みながら、佐藤さんと一息ついていた。
以下略 AAS



43: ◆PeRWG5nqdc[sage saga]
2019/01/12(土) 18:33:25.14 ID:mYk8szNr0

横でクスクスと笑っている彼女を見た時、不思議とこの大学に入りたいと思った。

自分もこの大学に入れたら、楽しく過ごせるかもしれない。
テニスが上手くなくたって、勉強が出来なくたって、こんな風に笑って過ごすことが出来るかもしれない。
以下略 AAS



44: ◆PeRWG5nqdc[sage saga]
2019/01/12(土) 18:34:17.28 ID:mYk8szNr0

「ねぇ、佐藤先生。」
「ん?どうしたの?」
「僕、志望校はこの大学にしようと思います。」
「え?」
以下略 AAS



45: ◆PeRWG5nqdc[sage saga]
2019/01/12(土) 18:34:50.69 ID:mYk8szNr0

「じゃあそろそろ休憩終わりにしよっか。」
佐藤さんは携帯で時間を確認して腰を上げた。
僕も甘ったるいイチゴオレの空き箱を捨てて、腰を上げる。

以下略 AAS



46: ◆PeRWG5nqdc[sage saga]
2019/01/12(土) 18:41:18.98 ID:mYk8szNr0

夏休み前になると大抵の3年生は部活を引退する。
鹿島も個人戦では良いところまで行ったそうだが、シード相手とあたり彼の部活は終わった。

後日、後輩からもらった寄せ書きを自慢しに来た。
以下略 AAS



47: ◆PeRWG5nqdc[sage saga]
2019/01/12(土) 18:41:47.16 ID:mYk8szNr0

そんな時に、4月初めに受けた模試の結果が返ってきた。思わず頭を抱える。
模試を受けた時点では、近くの大学から選んだ中の一つではあったものの、現実を知る。
模試の結果を受けて各々が一喜一憂しているうるさい教室で、鹿島が話しかけてきた。

以下略 AAS



48: ◆PeRWG5nqdc[sage saga]
2019/01/12(土) 18:42:37.09 ID:mYk8szNr0

あらゆる先生から「夏休みが大切な時期だ。」と散々念を押されて夏休みを迎えた。
一緒に帰りながら鹿島はこの夏からの生活を案じている。
今まで部活に打ち込んでいたこともあり、自宅で勉強する自信がないらしい。



49: ◆PeRWG5nqdc[sage saga]
2019/01/12(土) 18:43:03.97 ID:mYk8szNr0

「俺は多分自宅で勉強するのは無理だ。」
「そうはいっても勉強せざるを得ない。」
「うん、そうだな。」
「じゃあ頑張れ。」
以下略 AAS



50: ◆PeRWG5nqdc[sage saga]
2019/01/12(土) 18:43:34.85 ID:mYk8szNr0

結局、鹿島は予備校の夏期講習に行くことにしたらしい。
しかし、毎日授業があるわけではなく、自習室の雰囲気に毎日は耐えられないと懇願され、月曜日は大学の図書館で勉強することになった。
一緒に勉強するのは構わないが、鹿島に佐藤さんのことを知られるのが嫌だった。
自分だけずるをしているようで。
以下略 AAS



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