45: ◆PeRWG5nqdc[sage saga]
2019/01/12(土) 18:34:50.69 ID:mYk8szNr0
「じゃあそろそろ休憩終わりにしよっか。」
佐藤さんは携帯で時間を確認して腰を上げた。
僕も甘ったるいイチゴオレの空き箱を捨てて、腰を上げる。
「バンバン教えるよー。」
「目標が決まるとやる気出ますね。」
「何をすれば良いかが分かるからね。やっぱり漫然とレベルアップを目指すより断然効果あるよ、実際。」
「頑張ります。」
「よし、じゃあもっとやる気を出させてあげよう。」
「何するんですか?」
「ご褒美を決める。」
「ご褒美?」
「受験に合格したときのご褒美。」
「そういうことか。でも、今の所、特に欲しいものとかないかも…」
「先生がもう決めました。」
「勝手に?!」
「そういうものだよ、大人は。」
「やっぱずりーな大人は。」
「大人だからね。」
「で、何くれるの?」
「旅行。」
「…は?」
「私と北海道に旅行に行こう。」
彼女は満足した顔でそう言い放った。
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