47: ◆PeRWG5nqdc[sage saga]
2019/01/12(土) 18:41:47.16 ID:mYk8szNr0
そんな時に、4月初めに受けた模試の結果が返ってきた。思わず頭を抱える。
模試を受けた時点では、近くの大学から選んだ中の一つではあったものの、現実を知る。
模試の結果を受けて各々が一喜一憂しているうるさい教室で、鹿島が話しかけてきた。
「おい、何落ち込んでんだよ。」
「志望校D判定だった。」
「志望校って…お前、あの大学受けんの?ずいぶん目標高くもったなー。」
「一応、勉強するから部活辞めたくらいだしね。」
「でもD判定は確かに凹むな。」
「これはキツイ…武志はどうだった?」
「俺はイイ判定だった。」
「わかった。どんまい。」
「お前、良い方の可能性をちょっとは期待してくれよ。」
「自分より良かったら立ち直れないわ。」
「ひどっ!そこまで言うか?」
「今、そんな余裕ないくらいショックなんだよ。」
「傷ついたから帰りにアイス奢れ。」
「いや、むしろ期末で良かった方にアイス奢る約束だったよな。」
「よし、じゃあチャラだ。」
「おかしくない?それ言い始めたら無敵じゃん。」
「良いだろ。」
「たしかにEだな。」
「うるせぇ。」
EとDが並んでいる模試結果を見ながら二人で笑った。
鹿島もバカではないが流石に判定校として選んだレベルが高すぎる。
「もしかしたらいけるかもと思ったんだけど、現実を知ったわ。」と嘆いている友人と共に帰り道途中のコンビニへ寄って、約束通りアイスを奢らせた。
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