477: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:37:18.15 ID:Xg6j+0MOO
提督「そんなに西村艦隊が嫌いか」
山城「えぇ、そうよ」
提督「いいんだぞ、別に私は。君が編成入りを拒否したって認めよう。他の部隊で活躍してくれるならそれでいい」
478: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:39:22.03 ID:Xg6j+0MOO
山城「理由?アンタだって知ってるじゃない!」
提督「だが最近は特に不都合はないだろう」
山城「それでも安全策は取るべきでしょう!それに今だって、問題になってないのは私が強引に抑えてるようなもので...」
479: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:40:25.38 ID:Xg6j+0MOO
提督「あぁ、もちろん心配してるさ。それに憎み合うメンバーで組むなんて、司令官としては不安で仕方がない」
山城「じゃあ何で...!絆がなんて、そんなの理由にならないわよ」
提督は少しだけため息をした後こう呟いた。
480: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:43:00.50 ID:Xg6j+0MOO
山城「(まぁ...本当に彼にはバレてるだろうし...)」
山城「(隠し続ける必要性は無いわね...)」
彼女としては交換条件に乗ることにデメリットは無かった。
481: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:44:00.46 ID:Xg6j+0MOO
〜
提督「そうだったのか...」
482: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:45:23.12 ID:Xg6j+0MOO
提督「なぁ、山城。君は自分のやっている事が逃げだとは思わないか?」
山城「逃げ、ね...」
提督「だってそうだろう。山城の分析では、これは君が彼女の近くに居すぎてしまった事が原因の一つという」
483: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:47:07.79 ID:Xg6j+0MOO
山城「...そんなこと、私だって分かってるわ」
そう返した山城に、提督は一瞥して申し訳なさそうな顔をした。
提督「...何もできなかった私に言われたくはないよな」
484: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:49:01.70 ID:Xg6j+0MOO
提督「それでもな...この、まるで君達の悲劇をなぞるような作戦要綱が届いた時、閃いたんだ」
提督は顔を上げた。
依然として、彼から自信はまるで感じられない。
485: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:50:13.46 ID:Xg6j+0MOO
彼の考えを理解した山城にそれ以上の説明は必要なかった。
提督「それでも、試す価値はある」
提督「君の言う通り、最終的には本人が何とかするしかないんだから」
486: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:51:35.96 ID:Xg6j+0MOO
提督「さっきはあのように言ったが...本当に最初から君に委ねるつもりだった」
山城「(そういえば決断してもらうために秘書艦に呼んだみたいな事言ってたわね)」
提督「大本営からの通達も基本的には“推奨”であって、この通りの作戦を組む義務は無い。現場が状況に応じて合理的な別案を作成・報告しても、間違いなく許可される」
487: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/04/07(日) 13:52:38.16 ID:Xg6j+0MOO
提督「しかしあくまで山城の判断に従った編成にする。君が反対と言ったなら、西村艦隊はバラバラにして編成に入れる」
提督「もちろんリスクがあるそれ以外の艦についても考慮する。まぁ、それでも君のおかげでだいぶ編成に苦労はしなくなったがな」
山城「...それは何よりね」
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