1: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/12/24(月) 18:32:35.31 ID:EXqurGBL0
そういえばさ、と声が重なった。
ほんのちょっと間を置いて、目を見合わせる。
くすくす笑い合ったのちに、私は「お先にどうぞ?」と言う。
「それじゃあ、遠慮なく。って言っても他愛もない話なんだけど」
「うん。私のもそうだから安心してよ」
「んーと。まぁ、あれだ。もうクリスマスだなぁ、って」
「え」
「?」
「いや、その、私もその話、しようと思ってたから」
「以心伝心だ」
「離れてる気がしない?」
「目を瞑っていても表情がわかるかもな」
いつもどおりの、ばかみたいな軽口。
一息吐いて「もうクリスマスなんだね」と返した。
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2: ◆TOYOUsnVr.[sage saga]
2018/12/24(月) 18:33:18.97 ID:EXqurGBL0
○
爪先で床を蹴って、椅子をくるりと回転させる。
3: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/12/24(月) 18:34:09.73 ID:EXqurGBL0
○
「そういうこと。それで?」
4: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/12/24(月) 18:35:04.32 ID:EXqurGBL0
○
プロデューサーは一瞬、目が点になって、それから「なるほど……」と言った。
5: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/12/24(月) 18:35:58.12 ID:EXqurGBL0
◆ ◇ ◆ ◇
それから、毎日を忙しく過ごしているうちに、あっという間にクリスマスイブの日がやってきた。
6: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/12/24(月) 18:36:34.07 ID:EXqurGBL0
○
そうして、髪を巻き終えたくらいに、携帯電話にプロデューサーからメッセージが届いた。
7: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/12/24(月) 18:37:24.09 ID:EXqurGBL0
○
そろそろかな、と家の前に出ると、丁度プロデューサーの車が目の前に停まった。
8: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/12/24(月) 18:38:36.27 ID:EXqurGBL0
○
しばらくして、連れて行かれたのは小さなバーのようなお店だった。
9: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/12/24(月) 18:39:10.01 ID:EXqurGBL0
○
小さなお店でも二人で過ごすには広すぎるくらいで、ものすごく贅沢をしているような気がする。
10:名無しNIPPER[sage]
2018/12/24(月) 21:35:22.79 ID:sQ9wtFGKo
乙
クリスマスも安定のいちゃつきぶりだなあ
11:名無しNIPPER[sage]
2018/12/24(月) 23:52:44.52 ID:WVltKppTo
めちゃ良い雰囲気!
おつおつ
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