渋谷凛「オーダーメイド」
1- 20
2: ◆TOYOUsnVr.[sage saga]
2018/12/24(月) 18:33:18.97 ID:EXqurGBL0



 爪先で床を蹴って、椅子をくるりと回転させる。

 少し軋んだ音を立てながら回る椅子に乗って、再び「クリスマスかぁ」と呟く。

「暇そうだな」

「うん。プロデューサーもね」

「俺は暇じゃないけど、暇のふりをしてる」

「なにそれ」

「休憩ってこと」

「サボりでしょ」

「そうとも言うな」

「ちひろさん来たらまた怒られるよ」

「大丈夫。さっき怒られた」

「ぜんぜん大丈夫じゃないよね、それ」

「いらん仕事まで渡された。暇なら手伝っていただけますか、って」

「あーあ」

「まぁそれはいいとして」

「いいんだ」

「クリスマスだよな、って話だよ」

「ああ、うん。忘れてた」

「今年は凛がぶーぶー言うからオフにしただろ?」

「ぶーぶー言ってないでしょ」

「言ったじゃん。どうせ今年も忙しいんだろうけど、って」

「それは、だって、……そう思ったし。まさかオフにできるなんて思ってもなかったから」

「あ、責めてるわけじゃなくてな。オフにしたじゃん? って話でさ」

「うん」

「もう予定とか入れてるのかな、と」

「あー」

 なんとなく、意図が読めた。

 だから、私はわざと「そういうこと?」と言う。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
11Res/9.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice