369:名無しNIPPER[saga]
2019/02/03(日) 23:06:30.31 ID:IrdoZQX9O
(このままでは……)
幾度の衝突と激しい攻防の中で、勇者は徐々に傷を負い始めていた。
370:名無しNIPPER[saga]
2019/02/03(日) 23:07:27.51 ID:IrdoZQX9O
一方の傭兵には傷一つなく、巨大な岩の上から悠然と勇者を見下ろしている。
ほんの一瞬、何処か遠くを見るように目を細めたが、すぐに視線を戻した。
371:名無しNIPPER[saga]
2019/02/03(日) 23:08:58.59 ID:IrdoZQX9O
兄とも父とも呼べない師という存在が、父の愛を求める少年の支えになったのは想像に難くない。
そして年齢を重ね、師は国王によって祖国を滅ぼされた傭兵、亡国の傭兵であることを知った。
372:名無しNIPPER[saga]
2019/02/03(日) 23:13:39.31 ID:IrdoZQX9O
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戦士「見えるか」
373:名無しNIPPER[saga]
2019/02/03(日) 23:15:53.60 ID:IrdoZQX9O
戦士「分からねえ。つーか、問題はそこじゃねえ」
魔法使い「分かってる。勇者が魔術を使ってないんでしょ?」
374:名無しNIPPER[saga]
2019/02/03(日) 23:18:08.21 ID:IrdoZQX9O
▼戦士は思案している。
魔法使い「戦士、勇者が!!」
375:名無しNIPPER[saga]
2019/02/03(日) 23:19:10.60 ID:IrdoZQX9O
魔法使い「はあ? 逃がすなら一緒にやった方が」
戦士「勇者が魔術を使わない理由を確かめたい。勢いに任せて出て行くべきじゃない」
376:名無しNIPPER[saga]
2019/02/03(日) 23:20:22.44 ID:IrdoZQX9O
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勇者(剣を、逸らさなければ……)
377:名無しNIPPER[saga]
2019/02/03(日) 23:21:47.82 ID:IrdoZQX9O
戦士(背中に目玉でも付いてんのかよ)
勇者「戦士、すまない。助かった……」
378:名無しNIPPER[saga]
2019/02/03(日) 23:22:41.04 ID:IrdoZQX9O
戦士「冗談だろ……」
勇者「変な表現になるが、魔術が認識していないように思える。そこに何もないかのようにすり抜けるんだ」
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