勇者「彼は正しく英雄だった」
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373:名無しNIPPER[saga]
2019/02/03(日) 23:15:53.60 ID:IrdoZQX9O

戦士「分からねえ。つーか、問題はそこじゃねえ」

魔法使い「分かってる。勇者が魔術を使ってないんでしょ?」

戦士「そうだ。勇者が消えた直後の雷鳴以降、音は一度もしなかった。今も使う気配がない。それが引っ掛かる」

魔法使い「確かに不可解だけど勇者は押されてた。単に使えないのかも知れない。戦士、行こう? もう考えてる時間はないよ」

戦士「待て、どう加勢するかが問題だ。判断を間違えると大変なことになる。それに、先生は俺達に気付いてる」

魔法使い「は? なわけないじゃんか、気付かれないようにこうやって離れてるんだよ?」

戦士「さっき大きな岩の上に立った時、こっちを見た。一瞬だけ、ちらっとな」

魔法使い「さすがに考えすぎじゃない?」

戦士「そうだと良いんだけどな……」



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