98: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 22:49:08.75 ID:6W5BK61q0
誰かと一緒にこの部屋で過ごすなんて、随分久しぶりに感じられた。
楽しかったな。
「また来てくれよな。俺の漫画だったらいくら読んでくれてもいいし、アニメも好きに再生してくれていいから。ゲームはセーブデータの都合があるから遊ぶ前に声かけてほしいけど」
99: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 22:49:35.59 ID:6W5BK61q0
「……遠峯が先に来ているのか」
「あれほど強烈だと、あまり彼が長居すると彼女の精神にも悪影響を及ぼすだろうね。他の窓を選ぶこともできるけど、どうする?」
100: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 22:50:03.34 ID:6W5BK61q0
続
101:名無しNIPPER[sage]
2018/11/17(土) 08:44:15.07 ID:45OCPMHKo
乙
102: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:21:58.38 ID:nT+bOUGp0
【6】
西洋風の墓や、日本風の墓……様々な形の墓が混在している。
空は曇っているのに何故か馬鹿でかい満月だけははっきり姿を現していて、極めて不気味だ。
103: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:22:50.75 ID:nT+bOUGp0
空気がやけに重い。
ここまでおどろおどろしいのは遠峯の精神の影響だろうと夢覚が感じ取った。
静かだ。時々、正体のわからない生き物の鳴き声が響いた。
104: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:34:51.74 ID:nT+bOUGp0
恐怖で手が震えた。
その中でも、俺と彼女の仲を祝福してくれた友人の名が刻まれた墓はボロボロになっていた。
ガッガッガッガッ
105: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:35:39.49 ID:nT+bOUGp0
奴はものすごい勢いでこちらに向かってくる。
周囲からはゾンビやミイラがわき出して奇声を上げた。
どうにか、あのゾンビ達に遠峯だけを捕まえてはもらえないだろうか。
106: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:42:36.54 ID:nT+bOUGp0
ゾンビに血を吸われていく。
このままでは、俺は心象世界から弾き出されてもう二度とここには来られない。
どうすればいい。どうすればいい!?
107: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:43:33.89 ID:nT+bOUGp0
お面をイメージして被ると、予想通り免疫は俺を襲うのをやめた。
「この世界の主にとっての敵はそいつだ! そいつを襲ってくれ!」
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