彼女は窓フェチの変態だった
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106: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:42:36.54 ID:nT+bOUGp0

 ゾンビに血を吸われていく。
 このままでは、俺は心象世界から弾き出されてもう二度とここには来られない。

 どうすればいい。どうすればいい!?

 ……このゾンビには、とても見覚えがある。
 このことに気がつくと、いくらか恐怖が和らいだ。

 そうだ、遠峯が近くにいるからワープが使えるじゃないか。
 俺は数メートル離れた所に飛び、あるアイテムをイメージした。

 俺が知っていて、遠峯が知らないものだ。


 ――小学生の頃のことだ。俺は男子数人とゲームの話をしていた。

『お面を被るとそいつ襲ってこなくなるんだぜ! お面ゲットする前にもトラウマイベントあるんだけどさ』

 俺が得意げに言った。すると、男子の1人が遠峯に話を振った。

『お前もプレイしないか?』
『……俺、64持ってない。そんな古いゲームに興味ねえから』


 このゾンビとミイラは、ミイラの形のお面を被れば襲ってこなくなる。
 ゾンビは踊るし、ミイラとは会話ができるようになるのだ。



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