彼女は窓フェチの変態だった
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104: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:34:51.74 ID:nT+bOUGp0

 恐怖で手が震えた。
 その中でも、俺と彼女の仲を祝福してくれた友人の名が刻まれた墓はボロボロになっていた。

 ガッガッガッガッ

 石を金属で叩きつけるような音が聞こえる。
 音の鳴る方へ、できるだけ気配を消して進んだ。

 フードの男が、スコップ――東日本と西日本とでスコップとシャベルの呼び方は逆らしいが、とりあえずあれは大型の方である――で、墓石を殴っていた。

 墓石に刻まれている名は、森岡竜俊……俺のものだ。

 狼狽えて少し後ろへ下がると、落ち葉を踏んでしまった。カシャ、と音が鳴る。
 俺が冷汗を流すと同時に、奴はこちらに振り向いた。


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