彼女は窓フェチの変態だった
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47: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:27:41.95 ID:oG3MxUaR0

 手に握った光の玉の輝きが増し、景色を包み込んだ。

『ねえ、このキュロットスカート、前に布がついていて本当のスカートみたいに見えるの』

以下略 AAS



48: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:28:43.67 ID:oG3MxUaR0

 翌日、彼女はスカートを穿いて登校した。
 チラチラと俺の様子を窺っていた。
 可愛い、似合ってると褒めてほしいんだろうなと察しはついたが、当時クソガキだった俺には素直に褒めることなんてできなくて、知らんぷりを決め込んだ。

以下略 AAS



49: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:29:10.68 ID:oG3MxUaR0

「はっ」

 青い空、白い壁、白い床。勝手に動いている天井。
 いつものスタート地点だ。
以下略 AAS



50: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:29:38.00 ID:oG3MxUaR0

「あいつも、彼女の心の結晶を集めようとしているのか?」
「いいや、違うようだね。彼の心は君への殺意で満たされていた。きっと、こちらの世界で彼に刺されると、君の心は現実でも死んでしまう」

 フードで隠れていたから、あの男の顔は見えなかった。
以下略 AAS



51: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:30:14.05 ID:oG3MxUaR0

 白い床の上に、彼女が立っていた。正確には、彼女の姿をした、何かが。

「やあ、まさか君だったとはね」
「気づいていた癖に。今はそんな姿をしているの? 前よりは趣味が良いわね」
以下略 AAS



52: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:30:55.43 ID:oG3MxUaR0

「おい、いい加減起きろ」

 坂田が俺の頬をぺちぺちした。
 そうだった、俺は病院で倒れたんだ。
以下略 AAS



53: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:31:29.45 ID:oG3MxUaR0

 帰りの電車では、坂田に彼女のことを教えてもらった。
 俺と彼女は中学の頃から付き合っていて、高校や大学も同じだったこと。

 職場は別だが、就職とほぼ同時期に同棲を始めたこと。
以下略 AAS



54: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:32:02.18 ID:oG3MxUaR0

 家に帰り、俺は「絵夢の冒険記」のアニメのDVDを再生した。
 単に、何か音がないと寂しかったからだ。


以下略 AAS



55: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:34:19.86 ID:oG3MxUaR0

 俺は絶句した。

『体の命を失いかけた君を救うため、彼女は僕と契約した。その結果があれなんだよ』
『え……じゃあ……』
以下略 AAS



56: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:34:54.90 ID:oG3MxUaR0

『彼女の心はバラバラに砕けて、彼女の心象世界に散らばっている。それを集めるゲームをするんだ』
『ゲーム……』
『僕は君にチャンスを与えるだけ。直接彼女を救うのはあくまで君だから、対価は軽くて済むんだよ』

以下略 AAS



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