彼女は窓フェチの変態だった
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56: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:34:54.90 ID:oG3MxUaR0

『彼女の心はバラバラに砕けて、彼女の心象世界に散らばっている。それを集めるゲームをするんだ』
『ゲーム……』
『僕は君にチャンスを与えるだけ。直接彼女を救うのはあくまで君だから、対価は軽くて済むんだよ』

 俺は迷わず契約することにした。

『とはいえ、完全に元に戻るわけじゃない。彼女がこれまでに溜め込んでいた悲哀の感情は僕のエネルギーにさせてもらっているからね』

 それでも、再び彼女の笑顔を見ることができるのならば、契約しない手段はない。

『彼女という人格を構成するのに必要最低限の要素は不足していないから、そこは安心してほしいのだけどね』
『それで、対価はなんだ』
『君に渦巻く『彼女を失いかけたことによって発生した負の感情』だよ。僕の主食は人間の悲哀だからね』

 悪魔は笑う。笑う。笑う。

『それに伴い、君には一時的に記憶障害や認知障害が起きるけれど、時間経過、もしくはゲームのクリアでいずれ元通りになる』


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