110: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:05:08.68 ID:MeNYOwih0
さて、それじゃあ新しい質問は届いていないかとツイッターを開きリプライ欄を確認すると、その中に気になるものを見つけた。
アンチョビではなく、俺のアカウントへのリプライだ。
『DM送りましたので、拝見いただけませんか?』
111: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:07:13.04 ID:MeNYOwih0
「アンチョビさん、この人と会ってみる? たぶん俺よりもガルパンに詳しいから、まぁ少なくとも花澤たちよりも頼りになると思うよ」
「うん、断る理由もないしな! 出来ることは全部やるぞ! 私が一人で行ってくるから、戸庭は家で待ってると良い!」
「いやいや俺も行くに決まってるでしょ」
112: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:10:08.28 ID:MeNYOwih0
キミドリ氏とは、新宿の喫茶店で2時間ほど話をして別れた。
花澤や長田より幾分か信用の度合いは高かったようだが、しかし、彼らと同様、初めはキミドリ氏も半信半疑の様子だった。
「うはははは。あの動画を観たらどうしても真偽を確かめたくなりますよねえ」
113: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:13:20.92 ID:MeNYOwih0
新宿には俺の会社もある。
今日も休日出勤しているであろう同僚らと万が一にも顔を合わせたくない。
俺とアンチョビは、キミドリ氏と別れると、すぐに電車へ飛び乗って新宿を去った。
114: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:16:36.09 ID:MeNYOwih0
先ほど撮影したアンチョビの画像を彼女のスマホへ転送する。
そしてアンチョビに画像を添付したツイートをしてもらった。
『池袋にいるぞ! 近くにいる人、私に会いに来てくれ!』
115: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:19:13.56 ID:MeNYOwih0
自宅へ戻ったのは20時ギリギリとなった。
慌てて事前に開設しておいたユーチューブのチャンネルで動画を公開し、URLをツイッターで紹介する。
再生数は、昨日のツイートのRT数の10倍以上にもなった。
116: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:21:24.40 ID:MeNYOwih0
2017年11月27日。月曜日。
出社しなくて良いのか、というアンチョビの問いは適当に誤魔化し、今日は昨日できなかった動画の撮影を延々続けることにした。
撮影本数は、3本。
117: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:24:17.30 ID:MeNYOwih0
2017年11月28日。火曜日。
仮病がアンチョビにばれた。
アンチョビは初めどちゃくそに怒ったが、何か思うところがあったのか、ふいに表情を変えると「たまには休みもないとなあ」と呟いた。
118: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:25:45.02 ID:MeNYOwih0
「今日は休み! 休みったら休みだ! 動画の撮影も編集も私一人でできる! 戸庭はゲームでもして遊んでると良いぞ!」
「アンチョビさん、動画の編集したことないじゃん」
「ふふん、私を誰だと思ってるんだ!?」
119: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:27:46.45 ID:MeNYOwih0
「む、むぅ〜。も、もうちょっとで終わるはずなんだが」
「いや見た感じ1ミリも進んでないし。俺がやりますよ」
半ば無理矢理にPCの前を奪うと、まずは撮影した動画をチェックする。
120: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:30:32.09 ID:MeNYOwih0
2017年11月29日。水曜日。
通勤電車のなか、終始、俺は憂鬱だった。
俺の不在によりどれだけスケジュールに遅れが出ているのかという不安と、今日からまた地獄が始まるのかという暗澹。
新宿に着いた辺りでようやく覚悟が決まったというのに、オフィスに入ってその覚悟も霧散した。
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