50:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:42:42.52 ID:eCrKDArS0
…………。
「……ねえ卯月。最後にさ、あのお店で休まない?」
「いいですけど、その前にちょっと……御手洗い、行ってきていいですか?」
51:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:43:28.73 ID:eCrKDArS0
(ま、いいや。そろそろ卯月も戻って来る頃かな。 …………ん?)
――ざわざわ
(なんだろ、騒がしいな。どうしたんだろう)
52:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:44:05.08 ID:eCrKDArS0
「卯月」
「は、はい!」
凛はそう言って卯月の手をつかみ、強引にひっぱり出した。
53:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:44:59.83 ID:eCrKDArS0
「でも私……まだアイドルだった私のこと覚えてくれてる人がいて、ちょっと嬉しかったです」
凛はなんと言ったらいいか分からず、ただ一言
「……そっか」
54:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:45:47.94 ID:eCrKDArS0
また凛は、このクリスマスイブのデートを境にひそかに決意したことがあった。
曰く、「卯月の笑顔はわたしが守る。誰にも傷つけさせない」と。
かくして卯月の忠実な番犬、柴犬ならぬ渋犬が誕生したのであった。……
55:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:47:28.04 ID:eCrKDArS0
○
……さて、やや中途半端ではあるが、二人の出会いの物語はひとまずここで終わりとなる。
卯月と凛がその後どのように関係を深め、またすれ違い、成長して行くかということについては、
56:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:48:12.10 ID:eCrKDArS0
そうして二人がイチャつきはじめた瞬間である。
ふいに目の前に大きな影が立ちふさがった。
「あの」
57:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:49:13.42 ID:eCrKDArS0
※
…………。
「……まさか、アイドルのスカウトだなんて思わなかったよね」
58:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:49:57.31 ID:eCrKDArS0
「……あっ もうすぐ時間! 行かなくちゃ」
「もう? ……じゃあ、頑張って。卯月」
「はい! 島村卯月、がんばります!」
59:名無しNIPPER[sage]
2018/07/13(金) 09:50:44.10 ID:F3x9l7Ny0
乙。なんて時間に書き込んでるんや……風邪ひいて会社休んでなかったら読めなかったわ
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