凛「卯月に1ミリでもちょっかいかけたら殺す」
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53:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:44:59.83 ID:eCrKDArS0
「でも私……まだアイドルだった私のこと覚えてくれてる人がいて、ちょっと嬉しかったです」

凛はなんと言ったらいいか分からず、ただ一言

「……そっか」

と呟いただけだった。

「あ、電車。来ますよ」

と卯月が指差す方向を見て、それから凛は、自分の左手の奇妙な違和感に気が付いた。

(ん? ……うぉあッ!? な、な、なんでわたし卯月と手繋いでんの!? え、もしかしてずっと……!?)

あの時、卯月を助け出してから今まで無意識に手を繋いだままだったのである。

「? どうかしたんですか?」

「ご、ごめん!」パッ

凛が慌てて掴んだ手を離すと、卯月はキョトンとして、それから「ふふっ」と笑いながら、

「りーんちゃんっ♪」

と嬉しそうに凛の手を取り、指をからませて握った。

「ほわッ!?」

「えへへ……私、凛ちゃんの手、好きですよっ」ぎゅっ



……後に凛が当時を振り返って曰く、「その日の帰り道のことは記憶にない。気が付いたら家に着いていた」と。

多幸感のあまり記憶を失いかけていたという。


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