39: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/07/03(火) 00:43:04.63 ID:Wze3yOnD0
「心配したのでしてー」
「すまん、注意が足りなかった」
「あまり急ぎすぎてはいけませぬー。わたくしの傍を離れぬようー」
40: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/07/03(火) 00:44:33.80 ID:Wze3yOnD0
手を引かれると、自然と足が前に出る。
「うふふ」
41: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/07/03(火) 00:45:31.43 ID:Wze3yOnD0
いつか歩いた夏の祭り。
燃え立つ暑気と涼やかな夜空。
42: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/07/03(火) 00:49:06.95 ID:Wze3yOnD0
芳乃はただ、不思議そうな顔をして。
43: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/07/03(火) 00:50:05.66 ID:Wze3yOnD0
〇
下りる下りる。長い長い階段。
44: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/07/03(火) 00:50:57.13 ID:Wze3yOnD0
まるで宇宙の狭間に立っているようだった。
45: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/07/03(火) 00:52:25.84 ID:Wze3yOnD0
「きっと出会いがあるものと思っておりましたー」
「綺麗な石だなぁ」
46: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/07/03(火) 00:53:08.85 ID:Wze3yOnD0
「おぉおぉ…………」
「みなも喜んでおりますー。ここへ来て良かったのでしてー」
47: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/07/03(火) 00:53:46.24 ID:Wze3yOnD0
言っちゃなんだが芳乃の趣味っぽくない。
そんなに貴重とも思えず、「ちょっと形が珍しい」だけでその辺に幾らでもあるようなものに見えた。
48: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/07/03(火) 00:55:00.21 ID:Wze3yOnD0
「満足なのですー。とても有意義な夜歩きなのでしてー」
「そっか、よかった。じゃあそろそろ……」
「はいー、帰りましょうー」
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