45: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/07/03(火) 00:52:25.84 ID:Wze3yOnD0
「きっと出会いがあるものと思っておりましたー」
「綺麗な石だなぁ」
白くてつるつるテカテカで、覗き込めば顔が映りそうだ。
芳乃はその石を指先で撫でて、例の漆箱を開いた。
と、不思議なことが起こった。
中から石の一つ一つが浮き上がり、宙を漂いだしたのだ。
月光を受けて輝く星々は、中空に小さな星雲を作る。
色や形は様々だった。丸いやつ、三角のやつ、猫の目みたいなやつ、鏃(やじり)みたいなやつ。
芳乃の手にある新しい石がふわっと浮いて、その群れに合流した。
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