44: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/07/03(火) 00:50:57.13 ID:Wze3yOnD0
まるで宇宙の狭間に立っているようだった。
空では月が煌々と輝いて、川水と無数の石を照らしている。
まるでそれが地上に落ちた星々のようで、見上げれば上には本物の銀河があった。
川幅がかなり広いのか、いくら目を凝らしても向こう岸は見えない。
ひょっとしたら湖なんじゃないかと思ったが、水にはちゃんと流れがあった。
「こんなとこがあったのか……」
「力を感じますー。確か、ここにー……」
と、芳乃はある場所でしゃがみ込み、一つの石をひょいっと拾い上げた。
そして、今日一嬉しそうな顔を見せた。
「見つけましてー」
指先ほどの小さな丸石は、ほんのり月の色に光っていた。
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