48: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/07/03(火) 00:55:00.21 ID:Wze3yOnD0
「満足なのですー。とても有意義な夜歩きなのでしてー」
「そっか、よかった。じゃあそろそろ……」
「はいー、帰りましょうー」
芳乃は川に向き直り、深々と頭を下げた。
「まこと、有り難うございまする」
対岸には桜の木があった。
のけぞるほどに立派な彼岸桜の大樹だ。
さっきまで何も見えなかったのに、川向こうには小高い丘があった。
月でも太陽でもない光に照らされるその光景は神秘的だった。
「――ゆきましょうか、そなた」
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