40: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/19(火) 21:22:04.43 ID:1fxqXa9+0
「どうしたんじゃ?」
「大赦からの連絡。バーテックスの大規模攻撃が来る可能性が高いから、覚悟しろって」
41: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/19(火) 21:28:31.96 ID:1fxqXa9+0
その日のバーテックスとの戦闘は、熾烈を極めた。
残り7体のバーテックスが同時に出現するという異常事態。
7体中3体は風、樹、夏凛の手によってそれぞれ撃破されたものの、残り4体が合体した巨大バーテックスに、苦戦を強いられる。
そんな中、友奈と東郷が勇者システムの切り札である「満開」を発動させ、強化形態へと進化。
42: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/19(火) 21:38:06.76 ID:1fxqXa9+0
「東郷、知り合いか?」
「ううん…」
43: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/19(火) 21:48:34.25 ID:1fxqXa9+0
「それが勇者システムの満開の代償、散華。強大な力を発揮する度に、体の機能が失われていくの。
私がこんな体になったのも、その影響なんだ」
友奈はまだ冷静さを保っているが、東郷の表情は絶望一色で染め上げられている。
東郷は信じられないといった様子で、園子に問いかける。
44: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/19(火) 22:04:57.55 ID:1fxqXa9+0
「乃木、きさまが二人をここに召喚したんだな。こっちが捜すのにどれだけ手間取ったと思っている」
「はい、申し訳ありません」
45: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/19(火) 22:15:51.68 ID:1fxqXa9+0
大赦内の医療センター。そこでは、散華の影響で不自由になった友奈の右脚と左腕の治療が行われていた。
待合室には東郷、そして東郷と同様に大赦の派遣した車によって運ばれた残りの勇者部部員が、
神妙な7面持ちで手術の成功を祈っている。
46: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/19(火) 22:25:13.08 ID:1fxqXa9+0
手術が始まって4時間が経過しようとしていた頃、待合室のドアを開け、一人の男が入室した。
赤尾虎彦その人である。虎彦の姿を確認すると、それまで黙っていた東郷がせきを切ったように言葉を投げかける。
「赤尾さん!友奈ちゃんは!?友奈ちゃんは無事なんですか!?」
47: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/19(火) 22:26:24.51 ID:1fxqXa9+0
「さぁ、入ってこい。仲間に顔を見せてやれ」
虎彦の言葉に従い、彼の背後から待合室に入室してきたのは友奈だった。
その足取りはややおぼつかないものの、しっかりと自分の脚で大地を踏みしめて歩いており、見る限りでは左腕にも異常はないようだった。
48: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/19(火) 22:27:44.53 ID:1fxqXa9+0
「これが勇者兵器計画。そいつの左腕と右脚は使い物にならなかった。
そこで、勇者システムの新武装の実験台となってもらったのだ。」
「だからって、こんな体に改造したんですか!?本人に断りもなく!!」
49: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/19(火) 22:36:29.05 ID:1fxqXa9+0
「どうした?私が憎いか?」
「よくも…よくもこんな…」
50: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/19(火) 22:49:54.30 ID:1fxqXa9+0
「バァタレ!そりゃ、最初見た時はビックリしたぜ〜〜〜!しかしのぅ…」
友奈が天井へ向けてマシンガンを発泡する。
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