42: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/19(火) 21:38:06.76 ID:1fxqXa9+0
「東郷、知り合いか?」
「ううん…」
「えっと、友奈ちゃんとは初対面だったね。わっしー…今は東郷さんか。
私は乃木園子。今はこんな体だけど、昔は勇者として活躍してたんだよ」
園子と名乗った少女は、どうやら東郷と面識があるようだったが、やはり東郷は園子の事を思い出せずにいた。
「今日は二人に大事な事を伝えるために呼んだんだ。友奈ちゃんと東郷さんは、満開したんだよね?
二人とも、体のどこかが不自由にならなかった?」
「何をわけの分からん事を…おぉっ!?」
そう言いかけた友奈が、突如身体のバランスを崩し、右膝を地に着いた。
「友奈ちゃん!?どうしたの!?」
「わ、分からん。急に右脚に力が入らなくなったんじゃ。それに左腕の調子も変じゃ…」
友奈の身を案じて声を掛ける東郷は、友奈の声の聞こえ方に違和感を感じた。
どうやら、左耳の聴力が極端に低下しているようだ。
二人の体の異常を確認した園子が、静かに話を続ける。
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