45: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/19(火) 22:15:51.68 ID:1fxqXa9+0
大赦内の医療センター。そこでは、散華の影響で不自由になった友奈の右脚と左腕の治療が行われていた。
待合室には東郷、そして東郷と同様に大赦の派遣した車によって運ばれた残りの勇者部部員が、
神妙な7面持ちで手術の成功を祈っている。
「友奈さん、大丈夫かな…」
「大丈夫だって。あいつがタフなのは私が一番知ってるもん。元気な顔して戻ってくるに決まってるよ」
不安げな表情で呟く樹を風が励ますが、樹の表情は沈んだままだ。
「それにしても、勇者システムにそんな副作用があったなんて、私でさえ知らなかった。
大赦がそんな大事な事を隠してたなんて…」
夏凛がやや苛立った表情で呟く。
すでに友奈の手術は3時間以上にわたっており、4人の精神的な疲れも溜まっていた。
夏凛がそうぼやきたくなるのも、無理のない事だった。
93Res/75.85 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20