14: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/10(日) 10:07:32.69 ID:xrfaXa2T0
中には、まるでそんな周囲をけん制するように「は〜い!」と甘えた声を上げ。
「それってプロデューサーさんが相手役だったりするんですかぁ?
もしそうなら、そのお仕事わたしが受けたいでーす!」
15: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/10(日) 10:10:17.47 ID:xrfaXa2T0
「だったら、なおさらわたしがやりたいのに……。プロデューサーさんとの大人デート」
「……あのな翼、相手役は雑誌の読者だよ。
あくまで恋人といるって想定して、何枚か写真を載せるだけさ」
16: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/10(日) 10:11:06.33 ID:xrfaXa2T0
ここまで。
17:名無しNIPPER[sage]
2018/06/10(日) 19:22:20.82 ID:SJU4KpNJO
>>16
もっとください
18: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/11(月) 20:17:20.79 ID:4HE2LzfA0
===
――後悔、そして自己嫌悪。私ったら、どうしてあんなことを言ってしまったのか。
『……歌織さん、もしかして怒ってます?』
19: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/11(月) 20:18:55.62 ID:4HE2LzfA0
『翼! さっきの約束、覚えとくぞ』
扉が閉まるその時まで、こちらを向いていた少女の笑顔がまざまざと蘇って寝返りをうつ。
20: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/11(月) 20:21:21.82 ID:4HE2LzfA0
「んー……。起きてる」
「ならベッドの上から降りなさいな。
そういうのを、世間じゃまだ寝てるって言うんでしょ」
21: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/11(月) 20:23:13.97 ID:4HE2LzfA0
そんなことを頭の隅で思いながら、
今日着ていくための服を選び、姿見の前で袖を通す。
……髪型は、どうしようかな? 普段と同じじゃ少し不安。
22: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/11(月) 20:25:19.97 ID:4HE2LzfA0
「私も老けるワケだわね」
――将来は私も母のように、自分の娘へ語りかける時が来るのでしょうか。
23: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/11(月) 20:27:05.74 ID:4HE2LzfA0
顔を洗いに行く途中で母と別れ、
私は洗面台のボウルにぬるま湯を張り終えると手を浸す。
冬の寒さに心地いい感触。
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