【ミリマス】彼女はその手を繋ぎたい
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15: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/10(日) 10:10:17.47 ID:xrfaXa2T0

「だったら、なおさらわたしがやりたいのに……。プロデューサーさんとの大人デート」

「……あのな翼、相手役は雑誌の読者だよ。
あくまで恋人といるって想定して、何枚か写真を載せるだけさ」

でもそれを理解していない彼女ではありません。

「別に、言ってみただけですよ〜」

リップで艶やかな唇を拗ねるようにプイッと尖らせて、分かりやすく露骨なアピール。

すると、プロデューサーさんはそんな彼女のご機嫌を取るように。

「だからそう拗ねるなって。今度は翼にピッタリの仕事を取って来るから」

「……お仕事よりもデートがいい」

「デートみたいな仕事をさ。――確か、アスレチックランドの紹介があったかなぁ?」

記憶を辿るかのように頭を掻いてる彼ですけど、プロデューサーさんってば、
自分が手の平の上でいいように転がされていることをちゃんと分かっているのかしら?


だから私は、まるで助け舟でも出す気持ちで、
「それで、プロデューサーさん?」――会話に割り込んだ私へと、二人分の視線が向けられます。

でもそれ以上に、きっとこの部屋で立てられてる聞き耳は沢山。

「もう少し、具体的なお話が聞きたいです。……できればその、もっと落ち着いた場所で二人きりで」


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