14: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/10(日) 10:07:32.69 ID:xrfaXa2T0
中には、まるでそんな周囲をけん制するように「は〜い!」と甘えた声を上げ。
「それってプロデューサーさんが相手役だったりするんですかぁ?
もしそうなら、そのお仕事わたしが受けたいでーす!」
今の今まで読んでいた雑誌も座っていた椅子に放り出して、
一人の少女が私たちの間に体ごと割って入って来ます。
彼女の両手が彼の腕を掴み、そのまま流れるように絡められる。
薄いシャツ越しに押しつけられてる、体。
随分積極的なアプローチは、けれども、
プロデューサーさんには余り効果が無いみたい。
「聞けば飛んで来ると思ってたよ、翼」彼はそう言って少女を引き剥がすと。
「でもこれは歌織さん向きの仕事なんだ。ちょっとリッチな大人のデート特集ってな」
呆気なくあしらわれてしまった翼ちゃんは、不満そうにその場で髪を跳ねさせます。
その仕草は、地団駄と呼ぶには余りにもチャーミング過ぎるものでした。
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