2: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 23:23:09.41 ID:ODZrmv780
そう! 私にはすぐに分かっちゃった。
何が分かったのかって言うと、一緒に晩御飯を食べたその後から、
彼がお風呂にも入らずにずーっとお部屋でお仕事をしていたことが分かったの。
3: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 23:25:08.90 ID:ODZrmv780
「うん、まぁ、そのパジャマは、麗花に凄く似合ってるよ」
「ホントですか?」
4: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 23:26:08.76 ID:ODZrmv780
でも、だからこそ気になっちゃう。
この人の気持ちと私の気持ちはホントに同じなのかなって。
おんなじ楽しいなのかなって。
5: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 23:26:55.64 ID:ODZrmv780
「……明日じゃダメって感じだなぁ」
プロデューサーさんはそう言うと、
廊下に私以外の人がいないかどうかを確認して。
6: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 23:28:12.20 ID:ODZrmv780
===
だけどだけど、私はお菓子よりもっと素敵なことを発見する。
それは、なんと!(ぱんぱかぱ〜ん♪)ホテルにある私の部屋と、
7: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 23:29:02.84 ID:ODZrmv780
「しかしあるんだなー、実際のトコ」
だけど彼は、途方に暮れてる私からボウルを受け取ると、
その中身をお皿の上に出しちゃったの。
8: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 23:30:23.10 ID:ODZrmv780
それでも自然と浮かんでる、笑顔。彼から分けて貰っちゃった。
出来立てのカップケーキを齧ったみたいにほわほわし始めてる心は、
彼へ尋ねたい気持ちを抑えられない。
9: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 23:31:19.29 ID:ODZrmv780
「近くに居ないと寂しいです。私、一人じゃダメみたいで……」
なのになのに、あれれ? 何だかおかしいよ。
10: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 23:32:17.00 ID:ODZrmv780
「……少し、だけだぞ」
だけど、全部、次の瞬間。
11: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 23:34:00.89 ID:ODZrmv780
「好きです、大好きです、離れたくないです。
……ずっと、ずーっと傍に居てくれなくちゃ私嫌です」
溢れて来る気持ちは抑えられない。
12: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 23:35:31.73 ID:ODZrmv780
「プロデューサーさんも一緒ですか? 私、どうしてもそれが知りたいんです」
――なんてなんて♪ と誤魔化すことさえしなかった。それだけ私は真剣だった。
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