小日向美穂「神様にはセンチメンタルなんて感情はない」
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44:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:52:34.29 ID:WQSNhX7B0
「回るものの中心には何があるのかってこと。万有引力の法則にしたがって考えればそこには引力が働いていると分かるけど、じゃあ引力の正体って何? それがいまの私の研究課題」

バンユウインリョクなんて言葉を初めて聞いた私にはおそらく全然ついていけない研究だと思いました。

「こればかりは結論を出すのに少し時間がかかりそうね。まあ、あんたの意見も参考にして考えてみるわ」
以下略 AAS



45:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:53:29.87 ID:WQSNhX7B0
「わたしこっちがいい」

私が指差したのは粘土で作られた動物たちが冒険するアニメ映画でした。
お姉ちゃんは呆れたように溜め息をついて、

以下略 AAS



46:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:54:37.36 ID:WQSNhX7B0



ずっと祈りつづけていた。

以下略 AAS



47:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:56:05.79 ID:WQSNhX7B0


そしてある日、夜空に飴が降った。


以下略 AAS



48:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:57:17.89 ID:WQSNhX7B0
私は寝巻きのままベランダに飛び出して夜空いっぱいに降り注ぐキャンディたちの光りを見上げた。

もしこれが爆弾だったらいまごろ地上は火の海だ。
でもほとんどが地面に落ちるまえに燃え尽きてしまっていたし、ニュースを見てもとくに避難勧告は出ていないみたいだからたぶん安全なんだろう。

以下略 AAS



49:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:57:49.37 ID:WQSNhX7B0
「っ……もう、どこ行ってたの? 心配したんだから」

卯月ちゃんは困ったように笑って、

「少し時間がかかっちゃいましたね」
以下略 AAS



50:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 22:58:51.97 ID:WQSNhX7B0
「でも、どうして?」

そう言ったのは卯月ちゃんからだった。

「思い出したんだ」
以下略 AAS



51:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 23:00:13.51 ID:WQSNhX7B0
「そっかあ。私たちはからっぽだからお互いに引かれあう……そうだったんですね」

「私の考えでは、ね」

私は得意気に微笑んで見せた。
以下略 AAS



52:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 23:01:06.82 ID:WQSNhX7B0
「わぁ、すごいです!」

卯月ちゃんがキャッキャと喜んで、そして私は彼女の天使みたいな横顔を見てこう思った。

私たちもあの夜空にかがやく星たちみたいに宇宙のなかをいつまでもどこまでも回りつづけていて、そしてときどきお互いの引力に引っぱられてくっついたり離れたりするのを繰り返すんだろう。
以下略 AAS



53:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 23:03:33.76 ID:WQSNhX7B0



          めでたしめでたし  ☆彡

以下略 AAS



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