53: ◆ly5pzZ3c695a[saga]
2018/04/19(木) 21:41:20.18 ID:OSV+oEgr0
俺は「ど、どうぞ」と、素直に愛華に携帯を渡すしかなかった。
そのまま携帯を耳に当てる愛華。
54:名無しNIPPER[saga]
2018/04/19(木) 21:42:28.00 ID:OSV+oEgr0
「ねぇ、お兄ちゃん」
思ったより落ち着いた口調で、愛華が俺にそう言った。
55:名無しNIPPER[saga]
2018/04/19(木) 21:43:14.33 ID:OSV+oEgr0
俺は自室に戻ると、部屋の隅に投げ捨てられていた携帯を見つけ出す。
よかった。まだ繋がっている。
「お前なに言ったんだよ」
56:名無しNIPPER[saga]
2018/04/19(木) 21:51:54.88 ID:OSV+oEgr0
「なぁ、一つ聞いていいか?」
『何でもどうぞ』
57:名無しNIPPER[saga]
2018/04/19(木) 21:52:33.99 ID:OSV+oEgr0
◯
最近どんどん暑くなってきている。先日、梅雨入りしたとニュースで言っていたが、もう夏としか思えない。
58:名無しNIPPER
2018/04/19(木) 21:53:03.94 ID:OSV+oEgr0
そういえば、業ごうというものは、その人が背負っている運命のことを言うらしい。
詳しいことは知らない。
59:名無しNIPPER[saga]
2018/04/19(木) 21:54:38.08 ID:OSV+oEgr0
○
60:名無しNIPPER[saga]
2018/04/19(木) 21:55:35.32 ID:OSV+oEgr0
「ねぇ、ホントにあつい」
「じゃあお兄ちゃんとプールでもいくか」
61:名無しNIPPER[saga]
2018/04/19(木) 21:56:01.57 ID:OSV+oEgr0
◯
「あつい、あつい、……あつい」
62:名無しNIPPER[saga]
2018/04/19(木) 21:56:54.97 ID:OSV+oEgr0
よりどりみどりのアイスを眺め、そのうちの一つを愛華が指差す。
「これがいい」
63:名無しNIPPER[saga]
2018/04/19(木) 21:57:35.37 ID:OSV+oEgr0
「お兄ちゃんと私って仲良いの?」
「いや、普通だろ」
115Res/73.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20