61:名無しNIPPER[saga]
2018/04/19(木) 21:56:01.57 ID:OSV+oEgr0
◯
「あつい、あつい、……あつい」
燦々とした日光が照りつける中、コンビニを目指してひた歩く。
背後からは、呪詛のような愛華の呟きが聞こえて来る。
お前は『あつい』しか言えない機械かってくらい、ずっと暑い暑い口にしている。
その言葉には、俺を恨むような念がこもっているように思われる。
君が付いて来るって言ったんでしょう?
コンビニにたどり着くと、一気にひんやりとした冷気が体を包み込む。
砂漠の中でオアシスを見つけた旅人の気持ちが分かった気がする。
あぁ、天国はここにあったのか。
そんなことを考えていると、愛華がくしゅんとクシャミをした。
「早く出るか」
「うん」
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