62:名無しNIPPER[saga]
2018/04/19(木) 21:56:54.97 ID:OSV+oEgr0
よりどりみどりのアイスを眺め、そのうちの一つを愛華が指差す。
「これがいい」
「あいよ」
二人分のアイスを持ってレジに向かうと、そこに見知った顔があった。
我が友人の高坂祐飛である。
「お、偶然だな」
祐飛と目が合うと、愛華が軽く頭を下げた。
愛華と祐飛も、以前に面識がある。
「妹と休日にコンビニなんて、仲良いよな」
「そうか?」
このくらい、普通ではないだろうか。
愛華の方を見てみるが、特に彼女も変には思っていない様子。
レジで会計を済ませて、コンビニを出ると同時に祐飛と別れた。
「お兄ちゃん、あの人とも仲いいよね」
「ん、まーそうだな」
高校にいて、一番よく話すのはおそらく彼だ。
「他には喋る人いないの?」
「いや、いるよ」
「誰?」
「いや、言ってもお前は分からんだろ」
「教えて」
コンビニから家までの帰り道。愛華と並んで、アイスを舐めながら歩く。
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