59:名無しNIPPER[saga]
2018/04/19(木) 21:54:38.08 ID:OSV+oEgr0
○
「ねー、お兄ちゃんー」
「んー、なんだ」
自室のベッドで寝転びながら小説を読んでいると、俺の足元でベッドに背中を預けて携帯をいじっていた愛華が気だるそうな声をあげた。
「あつい」
「あぁ、暑いな」
「ホントにあつい」
「暑いな」
「お兄ちゃん、どうにかしてよ」
「無茶言うな。扇風機で我慢しろ」
愛華はクーラーが苦手なので、基本的にウチの夏は扇風機で乗り越えることになる。
毎年のことではあるが、それでもやはり暑い。
暑いものは暑い。
「そういやお前、休日なのにあの彼氏くんとは遊ばなくていいのか」
「んー、別に。暑いし、めんどくさい。なんかいろいろ言ってたけど、知らない」
「それでいいのか」
いや、彼氏彼女の関係なんて、俺には全く分からないんだが。
まぁ、そう言うものなのかもしれない。俺が口出しすることでもない。
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