55:名無しNIPPER[saga]
2018/04/19(木) 21:43:14.33 ID:OSV+oEgr0
俺は自室に戻ると、部屋の隅に投げ捨てられていた携帯を見つけ出す。
よかった。まだ繋がっている。
「お前なに言ったんだよ」
『ちょっとね。あそこまで過剰に反応されるとは思わなかったよ。
それで? 自称シスコンの立花くんは、愛華ちゃんに愛してるとでも言ってあげたのかな』
なぜ相川は、そこまで状況を察することができるのか。
本当に凄いと思う。きっと俺は一生かかってもこんな風にはなれない。
「残念ながら少し違うけど」
『なに、まさか結婚しようとか言っちゃったの?』
「アホか。そんなこと言うわけないです」
『だよねー』
可笑しそうな笑い声が、携帯の向こうから聞こえてくる。
115Res/73.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20