153:名無しNIPPER[sage]
2018/04/23(月) 12:17:27.16 ID:2DwgUH3i0
ハイネが残ってたら機体受領できないからしょうがないね
154: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 20:51:14.58 ID:NlmXOd7+0
戦いを終えたミネルバは、マルマラ海にある小さな港"ポートタルキウス"に停泊していた。
激しい損傷を負ったミネルバと、そこから運び出された黒い袋を見て、タリアは何度目かの溜息をついた。
袋の中に納められているのは、先の戦いで命を落としたクルーたちだ。
これが、敵軍と戦った結果であるなら、まだ納得もできただろう。
だが、彼らを撃ったフリーダムは、今のザフト軍にとって、敵とみなしていいのかどうかも分からない存在だった。
155: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 20:53:37.93 ID:NlmXOd7+0
ハイネの遺品を載せた車が走り去るのを、ミネルバのパイロットたちは重苦しい気持ちで見送った。
車が見えなくなってから、四人はミネルバへと向かう。
ルナマリア「こんなのってないよ…あの人、これからよろしくって…」
156: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 20:56:53.18 ID:NlmXOd7+0
レイの懐疑的な視線に、思わずアスランの頭に血が上る。
本来アスランは、自分が疑いを向けられた程度で怒りを露わにする人間ではなかったが、
フリーダムとアークエンジェルの一件が、アスランから冷静さを失わせていた。
アスラン「もし知っていたら、あんなことを許すはずがないだろう!!」
157: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 20:58:54.44 ID:NlmXOd7+0
アスラン「なにやってるんだ…俺は…」
またも仲間の命と引き換えに生き延びてしまった。
頭の中で、ニコルとハイネの笑顔が重なる。
158: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 21:01:14.74 ID:NlmXOd7+0
タリア「アークエンジェルと、接触を…?」
アスラン「はい。艦長は既にご存知かもしれませんが、私は先の大戦で、あの艦と共に戦いました」
アスランは当初、そのことを話さないつもりだった。公式記録には残されていないことだし、
159: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 21:03:53.24 ID:NlmXOd7+0
アスランが去ってからしばらくして、再び艦長室のドアを叩く者がいた。
レイ「レイ・ザ・バレルです。艦長、少しよろしいでしょうか」
タリア「どうぞ」
160: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 21:05:24.60 ID:NlmXOd7+0
エーゲ海。小さく波が打ち寄せる海岸に、セイバーを着陸させる。
街で偶然再会したミリアリア・ハウの助力が得られなければ、こうも早くにキラたちと接触することは叶わなかっただろう。
セイバーから降りると、先に到着していたミリアリアが手を振っていた。
161: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 21:07:36.56 ID:NlmXOd7+0
カガリ「アスラン、おまえ…ザフトに戻ったって、本当なのか…?」
アスラン「…ああ。その方がいいと思った。俺自身のためにも、オーブのためにも」
カガリ「そんなっ!なにがオーブの…!」
162: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 21:09:15.53 ID:NlmXOd7+0
アスラン「キラ、カガリ…おまえたちは何故あんな馬鹿げたことをしたんだ?おまえたちのせいで、ミネルバからも要らぬ犠牲が出た!」
カガリ「馬鹿げたこと…!?」
吐き捨てるように言うアスランに、カガリはたまらず言い返した。
163: ◆kiXe9QcYqE[saga]
2018/04/23(月) 21:12:09.98 ID:NlmXOd7+0
アスラン「キラ…」
キラ「君はどうしてプラントに戻ったの?僕たちを探していたのは何故?」
アスラン「…プラントは、議長は、今のこの状況を終わらせるために尽力している。その手伝いがしたいと思った」
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