工藤忍「おかしなうさぎは夢見て跳ねる」
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34: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:58:59.48 ID:X17K8DuQ0





以下略 AAS



35: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:59:54.74 ID:X17K8DuQ0


 華やかで煌めく場所に自分も立ってみたかった。
 その場所を見上げては、少しでも近づいているつもりだった。
 ギターを抱えて、響く音を信じて鳴らす、そんな日々。
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36: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:00:30.99 ID:X17K8DuQ0


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37: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:01:27.60 ID:X17K8DuQ0


 日常が来なかったことは、僕の考え事を余計に増やす。

 今日の教室は進路の話で持ち切りだった。
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38: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:02:17.63 ID:X17K8DuQ0


「……忍?」

 顔だけそちらを向けると、忍はいつもの雰囲気ではないことがすぐに分かった。
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39: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:02:54.41 ID:X17K8DuQ0


「……どんな曲なの?」

 それは変わった質問だった。どんなってなんだ。
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40: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:04:03.27 ID:X17K8DuQ0


「あのね……えっと、うんと、あのね……」

「アタシ……あぁ、違くて」
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41: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:05:26.88 ID:X17K8DuQ0


 人間、最後には他人がどうなろうと知ったことではない。
 だから僕は頑張れよとただ一言だけ言ってやれば良かった。
 それがどんなに勇敢で無謀な選択肢だとしても、僕には多分何の関係もなかった。
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42: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:06:18.88 ID:X17K8DuQ0


「……っ」

 忍はそれだけで十分だと言わんばかりに何かを察してしまった。
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43: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:07:47.12 ID:X17K8DuQ0


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