35: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:59:54.74 ID:X17K8DuQ0
華やかで煌めく場所に自分も立ってみたかった。
その場所を見上げては、少しでも近づいているつもりだった。
ギターを抱えて、響く音を信じて鳴らす、そんな日々。
『自分にだって才能があったなら』
『しょうがない、しょうがないんだ』
いつから歩くのをやめてしまったんだろう。
傍から見ているだけになったのはいつからだろう。
『今日こそ成功してやるんだからー!!』
目を閉じて下を向く。見覚えのある子の声が聞こえるような気がする。
瞼の裏に浮かんだ女の子の姿は、目を開けると滲んで映った。
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