142:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:40:11.19 ID:5sQzdRfU0
「本当に出るのか? 今ならまだ……」
「くどいですよ、プロデューサー」
143:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:41:16.99 ID:5sQzdRfU0
さいころを振ろうと握りしめた途端、再び胃から何かが込み上げてくる。
熱く、酸味を帯びた嫌悪の塊。
144:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:42:18.35 ID:5sQzdRfU0
「――」
145:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:42:48.12 ID:5sQzdRfU0
「やめて!!」
146:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:43:16.42 ID:5sQzdRfU0
『傷を、深く深く、抉られる』
147:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:44:13.59 ID:5sQzdRfU0
私はまだ、過去を切り捨てられていなかった。
148:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:44:46.74 ID:5sQzdRfU0
番組も終盤に近付いてきた。
プロデューサーはカメラの横から、唇を噛み締めながらこちらを見ている。
149:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:45:16.98 ID:5sQzdRfU0
ずっと張りつめていた私の神経が、ふっと弛んだ。
そしてまさにその瞬間に突き付けられた質問。
150:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:46:40.21 ID:5sQzdRfU0
『弟を見殺しにした』
151:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:47:16.28 ID:5sQzdRfU0
「あ……」
152:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:48:17.18 ID:5sQzdRfU0
幸せな日々よ、さようなら。
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