千早「賽は、投げられた」
1- 20
147:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:44:13.59 ID:5sQzdRfU0



私はまだ、過去を切り捨てられていなかった。



「ッ……」


決壊寸前だった。


司会者から浴びせられる、容赦のない質問。

両親の仲違いの原因。

一人暮らしを始めた理由。

事故を起こした運転手とのその後。


掘り返されるたびに、その場で胃の内容物を戻しそうになる。

これまで培ってきた作り笑顔を、必死に盾にする。


この1時間を何とかやりきれれば。

耐え切れさえすれば、また帰れる。

過去を乗り越え、あの日々に帰れる。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
640Res/352.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice