128: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/01(日) 02:14:46.66 ID:Q/ZSCgdu0
来た。
129: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/01(日) 02:30:13.93 ID:Q/ZSCgdu0
一曲目が終わり、会場はもう白く霞むほどの雪に包まれている。
興奮と困惑がない交ぜになった不思議なムード。
スタッフ達が動き出すかの瀬戸際に、志希が声を張り上げた。
130: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/01(日) 02:41:11.58 ID:Q/ZSCgdu0
『のっけから壮大な話だねーガール』
『だって気になっちゃったんセボーン。あ、みんな寒いよね? ごめんねーすぐあっためるから』
『星とゆーのはだね、あたし達が浴びる太陽と同じように、宇宙のあっちこっちに散らばる恒星なのだよ』
131: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/01(日) 02:47:20.12 ID:Q/ZSCgdu0
『un』
ざわめきが起こり、
132: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/01(日) 02:51:09.70 ID:Q/ZSCgdu0
ざわめき、雪、寒さ、闇。
アナスタシアは何も言わなかった。
133: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/01(日) 02:56:37.61 ID:Q/ZSCgdu0
何万もの目が同時に空を見る。
134: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/01(日) 02:58:26.19 ID:Q/ZSCgdu0
――二曲目は、新曲でいく。
二人は舞台上で二曲歌う。どちらも既存曲の予定だったが、演出の変更に応じてサプライズで新曲を披露することになった。
実際ここらへんの取り次ぎが一番大変だった。
135: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/01(日) 02:59:25.10 ID:Q/ZSCgdu0
激甚なギターサウンドが歓声をも切り裂いた。
『星はここにある』
136: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/01(日) 03:12:27.08 ID:Q/ZSCgdu0
そこからの盛り上がりは、言葉ではとても表せるものではなかった。
宙の雪が融けて雨になるのではと思うほどの熱狂的な歓声。暴力的な音のうねり。
アナスタシアは、魂が抜けたような顔でステージを見ていた。
137: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/01(日) 03:17:32.37 ID:Q/ZSCgdu0
ところで。
『アストロノート・スノウマン』の一番の盛り上がりポイントに歌詞が無いという問題がある。
最後の大サビに向かう、いわばCメロの部分がまるっと空白で(ここらへんアドリブ♡)とだけ書かれていて。
138: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/01(日) 03:28:02.86 ID:Q/ZSCgdu0
【一ノ瀬志希かく語りき・ほしのはなし】
にゃはは。なんて顔してるのかね。
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