138: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/01(日) 03:28:02.86 ID:Q/ZSCgdu0
【一ノ瀬志希かく語りき・ほしのはなし】
にゃはは。なんて顔してるのかね。
何か言ったり言われたりする前に、あたしはマイクを渡す。
アーニャちゃんは戸惑いながら受け取って、自分が立っている場所を改めて認識した。
上にも下にも、光があった。
ぎゅっと圧縮された、極彩の宇宙だった。
「やーやーようこそアーニャちゃん。一緒に楽しいことしよっか〜♪」
フレちゃんがいつもみたいに笑った。バキバキのギターソロが佳境に入った。
何が起こってもいい、アドリブの空白パートだ。
歌じゃなくていい。
言葉である必要すらない。
マイクを手にして、アーニャちゃんは両目いっぱいに宇宙を映している。
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