82:1[saga]
2018/03/25(日) 13:53:57.35 ID:CE9RRJAi0
71.3週間後 放課後
流れるように月日が経ち、もう肌寒い冬を感じ始める10月中旬。カレンダーのばつ印はコンクールへの猶予を少しずつ削っていく。
コンクールを5日後に控えた今日、私は1人で夕日に向かいながら歩く。
83:1[saga]
2018/03/25(日) 13:56:33.31 ID:CE9RRJAi0
72.
ここ最近の迷い。私は私がよく分からなくなって、なんとなく唯先輩に変な調子で接してしまっていた。心の中に溜まるしこりに、私は気づいて見過ごすことができないのであった。
とても気持ち悪い悩み。友達には絶対にできない、とても悲しい悩み。
84:1[saga]
2018/03/25(日) 13:57:53.88 ID:CE9RRJAi0
73.
有馬さんは少し目を見開いて、しかし大した動揺も見せずにいた。
「私は恋をしたことがないので、よくわからないんです。私は唯先輩のことを……独り占めしたいって考えてます。……ごめんなさい気持ち悪いですよね」
85:1[saga]
2018/03/25(日) 14:00:25.72 ID:CE9RRJAi0
74.コンクール当日
「有馬先生はいつも誰かのために演奏してる」
唯先輩はステージを見つめ、
86:1[saga]
2018/03/25(日) 14:03:57.88 ID:CE9RRJAi0
75.唯梓side
緊張の静寂。楽器のほのかな匂い。
1人では静かなだけの静寂も、君が、あなたがいれば寂しくなかった。
87:1[saga]
2018/03/25(日) 14:05:05.63 ID:CE9RRJAi0
76.公生side
ーー有馬先生、相談したいことがあるんですけど、いいかな?
君たちは似ている。同じ悩みを同じ時期に持つなんて、やはり君たちは似ている。
88:1[saga]
2018/03/25(日) 14:05:34.04 ID:CE9RRJAi0
77.唯side
身体が軽い。思い通りに動く。指が勝手についてきて、好きなように鍵盤を触ってくれる。
なんでだろう、すごく楽しい。心地いい。
89:1[saga]
2018/03/25(日) 14:06:08.93 ID:CE9RRJAi0
78.公生side
唯ちゃんの音はギターを優しく包み込み、中野さんの音は踊り続ける。
ここは、2人だけの世界。
90:1[saga]
2018/03/25(日) 14:08:38.47 ID:CE9RRJAi0
79.梓side
もうすぐ終わる演奏がとても名残惜しくて、私は唯先輩に語りかける。
届きましたか、私の想い。
91:1[saga]
2018/03/25(日) 14:18:26.53 ID:CE9RRJAi0
以上、後編です。
少し後に80,エピローグを更新し、第二部完結となります。
第一部第三部がメインストーリー、第二部第四部はサイドストーリーとなっています。
メインストーリー完結の第三部のタイトルは
92:1[saga]
2018/03/25(日) 20:58:32.48 ID:O+mg1hQPO
80.エピローグ 唯side 1ヶ月後
今日は梓ちゃんの誕生日。誕生日プレゼントに、と私は憂に手伝ってもらってケーキを作っている。
梓ちゃんはリビングでテレビを見ている。完成まで見せないで、出来に驚かせようという算段だ。
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